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● 星の旅人たち(原題:THE WAY)
   監 督 :エミリオ・エステベス
   出 演 :マーティン・シーン、
   ジャンル:ドラマ
   2010年  アメリカ/スペイン




 
注)以下、ネタバレだらけです!

【あらすじ】

 ある日、トム(マーチン・シーン)の元へ一人息子の事故死の連絡が入ります。
 息子は歩いて巡礼の旅に出た日に天候不順で死んだのです。
 息子の行動の意味が分からなかったトムは遺灰と息子の残した遺品(=巡礼に必要な荷物)を背に、息子のルート(息子が歩こうとしたルート)を歩くことにします。

【感想】
 父親は旅を続けるうちにいろんな人に出会い、そして旅に出る前とは別の人になっていくのです。
 何だかユースホステルを使って旅行をしてるみたいですね。
 私はそうでした、けど、夕方話した人も翌朝知らないうちに出かけている事がありました。
 そうだとするとトムは違う時期に出かけたら違う人に出会いまた違う人になっていたでしょう。



息子の遺灰を海にぶちまけるトム(マーチン・シーン)

  私はロードムービーが好きなんですが、アメリカ人が自然の中を歩く映画にはどうもついていけません。
 
 どっか違和感を感じるんですね。
 日本人が自然と同化しようとするのに、彼らは道具をしょっていって前と同じレベルの生活をしようとし、人間が自然とは別の物であるかのように振る舞っていないでしょうか?
 アメリカ国内のコースなんて途中に事務所があって「靴が合わない」ってクレームを入れるシーンがありました

 人間は自然の一部なんだという日本人の感覚とは違ってそれは自然をねじ伏せるような気がするのです。

 監督さんの父親はマーチン・シーンだそうです。
 


 関連作品:白い家の少女 … マーチン・シーン 
出演




  2020.05.    ................ 傑作映画館の目次ページへ